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高齢者の靴選び 転ばないためには 

・最近足が疲れやすく、思っているように足が上がらない

・家の中のちょっとした段差でつまずき、転んでしまった

高齢になると、こうした悩みが増えてくるものです。しかし、適切な靴を履くことで、

身体の老化による転倒リスクを軽減することが可能です。

目次

・高齢者が転びやすい原因

・転倒を予防する靴選び

高齢者が転びやすい原因

原因は大きく分けると2つ。内的要因と外的な要因です。

外的要因は段差などの障害物や滑りやすい床など、その人をとりまく環境です。

2024年現在も、市町村では介護保険を使用した住宅改修工事(20万円までは補助対象枠)を使用できます。市町村によって申請の通りやすさは異なりますが、制度を利用することで敷居を撤去したり階段に段差を付けることが可能です。

そういった意味では、その人に適さない靴を履いていること自体が、大きな外的要因であると考えられます。

内的要因は、加齢や病気による身体機能の変化、また服薬による副作用などが挙げられます。

特に加齢や病気によっては、関節の柔軟性の低下や筋力の低下、視力の低下など、様々な要因がその人のバランス機能の低下を助長します。

転倒を予防する靴選び① 足のアーチを保つもの

土踏まずが減っているいわゆる「扁平足」という状態は、靴の幅が広くサイズの合っていない靴を履いていても起こりうります。また、運動不足や加齢による筋力の低下によっても足のアーチが崩れ、扁平足を助長します。

足のアーチを保つ筋肉は主に4つ

・前脛骨筋 ・後脛骨筋 ・長拇趾屈筋 ・長趾屈筋

これらの筋肉は足の裏を走っており、足のアーチが落ちないように支えています。しかし、アーチが崩れれば足趾の把持力が低下し、バランスがとりにくくなるため、転倒の危険性が増加します。

そのため、筋力が低下しないようリハビリなどでストレッチやトレーニングを行うことが重要です。

ただ、実際にはなかなかそれだけで補えないのが現実です。

そのため、足のアーチを支えて土踏まずを高く保つことのできる靴選びが、転倒の予防では重要です。

ご自身で購入する際やプレゼントとして靴を選ばれる際には、足のアーチがあるタイプを探すことをオススメします。


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めめんと

大学卒業後、理学療法士として回復期病院(整形・脳卒中)と老健施設(入所・認知症ユニット)で5年間の臨床活動を実施。その人の「できること」を活かした環境支援を学ぶため、現在は企業で福祉用具や住宅改修サービスの提案を行っています。

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